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【1986年2月】バレンタイン・キッス/国生さゆり 何年経っても定番中の定番

2012年02月14日 06:00

芸能

★86年1月ランキング★
1 DESIRE/中森明菜
2 バレンタイン・キッス/国生さゆり
3 くちびるNetwork/岡田有希子
4 1986年のマリリン/本田美奈子
5 バナナの涙/うしろゆびさされ組
6 歌謡曲/とんねるず
7 ダンシング・ヒーロー/荻野目洋子
8 色・ホワイトブレンド/中山美穂
9 My Revolution/渡辺美里
10 スシ食いねェ!/シブがき隊
注目悲しいな/杉浦幸
※ランキングは当時のレコード売り上げ、有線放送、ラジオ、テレビのベストテン番組などの順位を参考に、話題性を加味してスポニチアネックスが独自に決定。

【バレンタイン・キッス/国生さゆり】

 チョコレートに気持ちを込めて、女性から愛の告白をするバレンタインデー。これまで数多くの歌が、この1年に1度の日をテーマにリリースされてきたが、発売から四半世紀以上が過ぎても、国生さゆりの「バレンタイン・キッス」は定番中の定番である。

 80年代後半、新しいアイドルの潮流となった「おニャン子クラブ」から4人目のソロデビューとなった国生。2月1日のデビューシングル発売前から、大ヒットの予感はあった。

 発売に先立ち、東京や大阪でファンの集いを開催。レコード売り上げを伸ばそうと企画したイベントは、予約購入者に無料入場券を配布したものだった。これが予想をはるかに上回る数となり、大阪では当初600人の予定が5000人が予約。急きょ会場を変更した。

 それでも当日は、入場券を持たないファンまで会場に押しかけ、1万人に膨れ上がった。当然、チケットなしでは入れないわけだが、そこに登場したがダフ屋。1枚2万円で売る輩まで現れる始末だった。

 発売後の2月3日の東京でのファンの集いも会場が変更となり、よみうりランドには1万人が殺到。レコード売り上げはかなりの枚数が期待できたが、オリコン初登場では2位。岡田有希子の最初で最後の1位「くちびるNetwork」に阻まれた。ライバル視されていた新田恵利が初登場1位だったことを思えば、国生にとっては悔しい結果となった。

 翌週も中森明菜の「DESIRE」が上回り2位。2月の最終週も菊池桃子の「Broken Sunset」がトップで、国生は3位。バレンタインの季節が過ぎ、お返しのホワイトデーが近くなった3月にはもう1位をうかがう勢いはなかった。

 32万枚の売り上げは新田の「冬のオペラグラス」とほぼ同数ながら、頂点に立てなかった国生。2曲目の「夏を待てない」が5月19日付で、3曲目の「ノーブルレッドの瞬間」が8月25日付で、さらに「あの夏のバイク」(12月15日付)と3曲連続1位になったが、皮肉にも3枚とも「バレンタイン・キッス」のセールスを抜けなかった。順位より多くの人の記憶に残る1曲である。

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