ステイゴールド急死 21歳、死因不明 オルフェ、ゴールドの父
2015年02月06日 05:30
競馬
同馬は、北海道日高町のブリーダーズ・スタリオン・ステーションにけい養されていた。5日午後に種付けを行ったが、その際にスタッフが疝痛(せんつう)のような異変を察知。苫小牧市にある社台ホースクリニックに搬送され検査を受けたが、原因は分からなかった。経過観察で馬房で静養していたが、同日午後7時ごろ、容体が急変し息を引き取った。死因は不明。今後詳しく調べられる。
現役時代から人気の高かったステイゴールドだが、種牡馬として一気にその名を知らしめたのが3冠馬となった産駒オルフェーヴルの活躍だった。そのオルフェの兄でG1・3勝のドリームジャーニー、またG1・5勝のゴールドシップなどは母の父メジロマックイーンとの配合。これほど多くのG1馬を輩出することはまれで、ステイゴールド×メジロマックイーンは“黄金の配合”ともてはやされたほど。また、それ以外にも近年はコンスタントにG1馬を輩出しており、春の天皇賞を連覇したフェノーメノや阪神JF勝ちのレッドリヴェールなどで挙げたG1勝利19(障害含む)はディープインパクト(25勝)に次ぐサンデーサイレンス産駒種牡馬2位となっていた。
種付け数も一番少なかった08年は73頭だったが、オルフェの活躍もありピーク時の11年には249頭。昨年も122頭だった。種付け料も13、14年の800万円を最高に、今年度も600万円と、21歳となったが人気は衰えていなかった。
現役時はG1レースで善戦するも特に4歳時の98年は何と2着が3回。“シルバーコレクター”という呼ばれ方をしたほどだったが、6歳になってから目黒記念で重賞初制覇をするとまさに大器晩成の活躍。7歳時に海外初参戦で挑んだ01年ドバイシーマクラシックを勝ち、その勢いで引退レースとなった01年香港ヴァーズで悲願のG1初制覇を成し遂げ有終の美を飾った。
◆ステイゴールド 父サンデーサイレンス 母ゴールデンサッシュ(母の父ディクタス)牡21歳 栗東・池江泰郎厩舎所属 馬主・社台レースホース 生産者・北海道白老町白老ファーム 戦績50戦7勝(うち海外2戦2勝) 総獲得賞金8億9347万円。96年デビュー。01年香港ヴァーズ優勝を最後に引退し、02年から種牡馬入り。
▼池江泰郎元調教師 突然のことでショックを受けた。21歳は種牡馬としては高齢の部類に入ってきたが、元気にしていると聞いていただけに驚いています。現役時代は独特の個性のある馬で苦労はしたが、思い入れの大きい馬。思い出が凝縮している。香港でG1を勝った引退レースがこの馬を象徴するレースだった。