【NHKマイルC】侮れぬタガノアザガル 低人気反発の予感
2015年05月06日 05:30
競馬
「距離は長いかもしれません。朝日杯は頑張ってくれましたが、やはり(敗因は)距離…なのかと」
確かに4番手ポジションから伸びを欠いた内容は物足りないが、緩い馬場状態にも敗因は求められる。カプチーノが本番で人気を下げた理由は前哨戦のNZTで3着に敗れ、距離の壁を感じさせたから。しかしキャリアの浅い3歳馬に決めつけは禁物。アザガルも朝日杯(10着)だけで見限ることはできない。
ファルコンSは後のニュージーランドT覇者ヤマカツエースの猛追を退け、アクティブミノルと叩き合ってこれを鼻差競り落としている。侮れない勝負根性に「最後まで諦めず、しっかり走ってくれる。そこら辺を生かす競馬ができれば…」と松田は目を輝かせた。
追い比べになれば劣勢は否めないが、“前残り”なら出番はある。09年のジョーカプチーノも最内枠から猛然と飛ばすゲットフルマークスの逃げに乗じた抜け出しだった。今年も飛ばすアルビアーノの存在がありがたい。内枠を引き2、3番手を追走可能なら、場内を沸かすだけでは終わらない。ファルコンSで19年目にしてJRA初重賞制覇を果たした松田。10度目のG1挑戦を前に、この“気楽さ”がいい。