ドバイターフ出走のリアルスティールは最終追い翌日、引き運動で馬体をほぐした。矢作師は「とても元気で歩様もいい。きのうは追い切りといっても気持ちを乗せただけ」と満足げだ。ゲートと装鞍所、パドックのスクーリングはすでに終わっていて、あとはいかにレースに向け、気持ちを高めていけるかだ。
17日の現地入り後、慣れない環境に戸惑う様子を見せず調教をこなしてきた。「栗東の検疫厩舎にいたときの方がナーバスだった。ドバイでカイバを残したことはない」と指揮官。「ストレスが少なく、のんびりし過ぎるのを心配するくらい。だからボケないように追い切りはライアン(ムーア)に乗ってもらった」と意図を説明した。狙い通りに戦闘モードに入り、満足のいく出来だ。
「去年からドバイを使おうと思っていた。この後のローテは考えていない」。ドバイを春の大目標に据えた陣営の執念が実を結びつつある。