東京土曜メイン「第20回富士S」は1着馬にマイルCS(11月19日、京都)の優先出走権が与えられる。主役は重賞5勝の実力派イスラボニータだ。今春初戦のマイラーズCを快勝。1番人気に推された安田記念は直線で前が詰まり、8着。栗田博師は「運もなかった。ただ、それも競馬なので仕方ない」と述懐している。
夏は宮城・山元トレセンで充電。9月15日に美浦帰厩後は順調に乗り込んでいる。1週前の10月12日はWコースでディバインコード(3歳オープン)と併入。「走る相手と併せてしっかり負荷をかけた。これが当週につながると思う。ここまで順調にきているし、どっしりとして風格が出てきた」と目を細める。富士Sは昨年2着に入り、続くマイルCS(2着)の好走につなげた。「次のいいステップになれば」と指揮官。3歳の皐月賞以来のG1制覇を見据える実力派にとって、譲れない秋始動戦だ。