【下関・チャレンジC】毒島 楽々戴冠!2度目のSG制覇
2017年11月27日 05:30
ボートレース
「自分のスタートができて、外さずに回ることができた。あとは回るだけだなと。1M回って(他艇が)ついてきていないなと。100点満点ですね」
まさに楽勝逃げ。舞台の準備も整っていた。ザ・ベタ水面と言える静かな水面でS展示では冷静にコンマ14の全速S。展示タイムこそ山田に最速を譲ったが1周タイムと直線タイムは断然のトップだった。いつもの笑顔で本番を待ち、本番ではピット離れでグイと出ると他艇を余裕で見渡していた。コンマ13の安全Sから鮮やかなウイリーターン。キラリと照明の下、光っていた。「節イチと言っていいし、今年の中でも一番。あとは本人次第」。準優11Rでイン独走を決めた後、仕上がりには胸を張っていた。準優での上がりタイムは46秒0。下関の現行エンジンの最速タイムだった。
前検では34人目の抽選で好素性の相棒13号機を引き当てる“残り福”。予選をトップで通過し、ピットでは笑顔でリラックス。当然、自分との闘いにも勝った。
13年のまるがめメモリアル以来2度目のSG制覇。17年SGで初優出、そして優勝。2度目のSG制覇は、下関での初優勝となった。これで江戸川を残して23場目の制覇。「瀬戸内、最高!」とノリも抜群だった。
25日時点での賞金ランク20位から優勝賞金を加算させて獲得賞金ランク7位で15年以来4度目のグランプリに挑む。「(年末に向けて)1年間やってきた。次につながるし出るだけではなく、勝てるように時間はないが準備するだけ」。ニヤリと白い歯は見せるが目の奥では、勝負師の眼光をのぞかせていた。
◆毒島 誠(ぶすじま・まこと)1984年(昭59)1月8日、群馬県生まれの92期生。03年5月桐生で初出走、同7月多摩川で初1着。06年9月鳴門タイトル戦で初優勝。10年浜名湖オールスターでSG初出場、13年若松オーシャンカップで初優出、13年まるがめメモリアルで初優勝。SG優出8回、優勝2回。G1優出29回、優勝6回。通算優勝43回。主な同期は松村敏、大峯豊、安達裕樹ら。1メートル63、50キロ。血液型B。