【新潟大賞典】グラース 平成ラスト重賞制覇!初来日レーン騎乗3日目で初タイトル

2019年04月30日 05:30

競馬

【新潟大賞典】グラース 平成ラスト重賞制覇!初来日レーン騎乗3日目で初タイトル
<新潟大賞典>レースを制したメールドグラース(右)(撮影・郡司 修) Photo By スポニチ
 60億861万1800円。対前年比、実に227・9%を売り上げた新潟大賞典。「平成ラスト重賞は獲りたい」。ファンの思いを乗せ、外から真っすぐに突き抜けたのは初来日のダミアン・レーンに導かれた7番人気メールドグラースだった。
 「アリガトゴザイマス!」。覚えたての日本語で感謝を口にした。「いいスタートから前に壁をつくってスムーズな競馬ができた。直線も最後まで手応えが良かった。自分の力というより馬のおかげ。新潟は広くて直線も長いし気持ちがいい」。“平成”のことを知らない25歳が制したが、これもまた競馬だ。清水久師も「イメージしていた競馬。上手に乗ってくれた。初めての競馬場とは思えない騎乗だった」と絶賛した。次走は未定ながら宝塚記念(6月23日、阪神)も視野に入れており、6月25日まで騎乗するレーンにとっては大きなチャンスにつながる勝利だった。

 これが日本での14鞍目。短期免許初週に重賞を制したのは10年天皇賞・春をジャガーメイルで勝ったC・ウィリアムズ以来2度目。その豪州の大先輩から来日に際し、多くのアドバイスを受けた。「初めての日本で結果を出すことができてハッピー。これから2カ月間、この勢いを続けたい」。3日間開催で14戦5勝の若武者は語った。

 5番人気スピークリーズンが勝った89年京成杯から平成の重賞3845レース目となった新潟大賞典。平成後期のJRA重賞を席巻したのは外国人騎手だった。ある意味、平成の競馬を象徴する結果だったのかもしれない。

 ◆メールドグラース 父ルーラーシップ 母グレイシアブルー(母の父サンデーサイレンス)牡4歳 栗東・清水久厩舎所属 馬主・キャロットファーム 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績15戦5勝 総獲得賞金1億67万7000円。

 ◇ダミアン・レーン 1994年2月6日生まれ、オーストラリア出身の25歳。「歩きだした時には既に周りに馬がいた」という環境で育つ。豪州に移籍した日本馬トーセンスターダムでG1を2勝するなど、以前から日本と縁があった。25歳にして既に970勝以上、G1・15勝。

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