【オークス】ウィクトーリア、母娘G1制覇へ“意外性の血”が騒ぐ
2019年05月15日 05:30
競馬
前走・フローラSは見事な差し切りV。ただ優先出走権をつかんだオークスに即ゴーサインが出なかった。500万下V後に「結構ガタガタになって、無理せずラジオNIKKEI賞という話もあったぐらい」。繋(つなぎ)が立っているため一戦ごとの消耗が激しいタイプ。ノーザンファーム天栄(福島)への短期放牧から8日に美浦に戻し、細心の注意を払ってきた。師は「美浦の獣医さんは大丈夫と…。牧場の方も“2走前より疲れは軽かった”と言ってくれた。いい状態で持っていけそう」と前向きに話した。
母ブラックエンブレムは厩舎に初重賞(08年フラワーC)と初G1をもたらした功労馬。兄姉5頭も全て師が管理するゆかりの血統だ。だからこそ大事に育ててきた。「お母さんと一緒で本当に良くなるのは秋かもしれない」と先々の夢を膨らませた上で、眼前の大舞台に夢をはせた。
「オークス、オークス…と頑張ってきたわけではないけど、途中からいい方向にコロコロ変わった。馬もそれだけ良くなっているんだと思う。距離?作戦も含め、戸崎ジョッキーにお任せです」。逃げ想定だったフローラSは指揮官も衝撃!?の一気差し。思えば母の秋華賞Vも11番人気での激走だった。2連勝で急浮上の“意外性の血”が大一番で花開いても、誰も驚かない。