11年目重賞初V伊藤さらなる飛躍を
2019年06月28日 05:30
競馬
壇上での勝利インタビューを終えて、なじみの顔に囲まれると本音がポロリ。 「(インタビューは)口が渇いた。重賞に乗るチャンスも多くなかったし、正直びっくりしてる。ただ、勝てたのは素直にうれしい」
大きな1勝をかみしめるように話した。だがそれとは裏腹にレースの騎乗ぶりは落ち着き払っていた。課題のスタートを決めると外の4番手でじっと脚をため、4コーナーからスムーズに仕掛けると直線もきっちり伸びて先に抜け出したロイヤルビクトリーを1馬身3/4差し切った。「平常心で乗れたし、最後は馬の力を信じて追った。馬も一戦ごとに力をつけているし、この馬と大きなレースを勝ちたい」と夢は広がる。次走は「第9回習志野きらっとスプリント」(7月17日、船橋)の予定。これが騎手としてのターニングポイント。チャンスをつかんだ男が飛躍を期して前に突き進む。