【スプリンターズS】7歳ドンキ G1最長ブランクVへ!15年桜花賞以来4年5カ月16日ぶり輝く

2019年09月25日 05:30

競馬

【スプリンターズS】7歳ドンキ G1最長ブランクVへ!15年桜花賞以来4年5カ月16日ぶり輝く
<スプリンターズS>坂路で調教するレッツゴードンキ(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 令和の時代が初めて迎える「第53回スプリンターズS」(29日、中山)は大混戦模様。若き3歳勢の挑戦が話題になるが、最大の惑星はその対極。あくなき挑戦を続ける7歳牝馬レッツゴードンキではないか。15年桜花賞馬はこれがG1・21戦目(地方、海外含む)。スプリンターズSは4歳時から4年連続での挑戦になる。“歴史を知る”熟女に衰えなし。若馬を蹴散らし、G1最長ブランク勝利を成し遂げる。 【スプリンターズS
 アンチエイジングの秘けつはあくなき闘争心なのだろう。レッツゴードンキが今年もスプリンターズSに矛先を向けてきた。7歳。競走馬としてはピークを過ぎたと言われる年齢だが、彼女の戦いに向かう心は衰えることを知らない。

 火曜朝は開門直後の坂路に乗り出し、4F57秒2~1F14秒0。走りたい欲求がはち切れんばかりの体からあふれていた。愛馬の姿を追う梅田師から感嘆にも似た言葉が漏れた。

 「凄いことだと思うよ。G1だけで20戦しているんだから。元々奥手だと思っていたけど、7歳になった春の阪急杯でも2着している。本当に丈夫でタフだよ」

 今年はわずかに3戦。先走る気持ちをグッと抑え、17年に首差2着がある舞台に勝負をかけてきた。春のヴィクトリアマイル(10着)から、いわゆる“ぶっつけ”になるが、これが最高のローテだと信じている。

 「2年前には同じヴィクトリアマイルからの直行で2着しているからね。休み明けは気にならない。春の高松宮記念が不運なレースだったから。なんとか春の出来に持っていければ上位にきても不思議はない」

 高松宮記念は6着。しかし、このレースで彼女はひそかに最速の上がり(3F33秒3)を使っているのだ。馬群の中で前の馬に寄られ、ブレーキを踏む大きな不利。スムーズなら勝ち負けに届いていた。

 ビッグアーサー、レッドファルクス、ファインニードル、そして香港のミスタースタニング。戦ってきた相手が違う。もまれ、はね返され、惜敗に涙し、蹴散らされたG1・20戦(地方、海外含む)のキャリアこそが大きな武器になる。

 これまでスプリントG1では2着が3回。悲願のタイトル奪取には最後のチャンスかもしれない。桜花賞以来のVならアドマイヤコジーンの3年5カ月19日(98年朝日杯3歳S→02年安田記念)を抜いて、最長間隔G1勝利記録(4年5カ月16日)となる。“4度目の正直”に向け、陣営は最上級の仕上げで臨む。

 ≪牝馬最多JRA・G1・19戦目≫レッツゴードンキのJRA・G1出走18回はブエナビスタの16回を上回る牝馬最多記録(グレード制導入の84年以降、牡馬はコスモバルクの23回)。加えて16年にダート交流G1のJBCレディスクラシック、17年暮れには香港スプリントにも挑戦している。タイトルは15年の桜花賞だけだが、G120戦のキャリアは他馬を圧倒している。

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