【アルゼンチン共和国杯】トレイルに勝利のバトン 好相性ハーツ産駒リスに続け
2019年10月30日 05:30
競馬
豪州で得た勢いを日本の競馬にもつなげたい。アルゼンチン共和国杯にはタイセイトレイルが参戦する。リスグラシューと同じハーツクライ産駒。急成長を遂げる4歳馬だ。3走前に3勝クラスを卒業すると札幌日経オープン、丹頂Sを3着にまとめ、オープンでも通用する力を示した。今年は9戦して【3・2・4・0】と全て3着以内。師は「前走後も順調」と出来には自信を見せた。ただ、ハンデには不満顔。「重賞実績もないのに55キロか…。少し見込まれた感じがするね」と本音が漏れた。
ただ、データの強い後押しは見逃せない。ハーツクライ産駒は近5年で3勝(14年フェイムゲーム、16年シュヴァルグラン、17年スワーヴリチャード)。4歳馬は過去10年で【6・4・3・23】と他の世代を圧倒する。「崩れずにしっかり走ってくれる。東京では(緑風Sで2着と)いい競馬をしているし、そこに期待したい」(同師)
通算20戦目にして重賞は初挑戦。豪州からアルゼンチンへと矢作厩舎による勝利のバトンが渡った。リスグラシューがつくった最高の流れを味方にタイトルを一気につかみにいく。
▼コックスプレートVTR 序盤は中団より後ろにつけたリスグラシュー。外から位置を上げ、4角では前を射程圏に入れた。直線はわずか173メートルだったが、あっさりと前を捉えて完勝。同レースでの日本調教馬初制覇を決めた。ダミアン・レーン自身も2週連続のG1制覇。日本では1番人気に推され、宝塚記念とのダブル制覇ボーナスも含め、計500万豪ドル(約3億7500万円)を獲得した。