【京成杯】34年ぶり牝馬Vへ!超良血スカイ 加速“極嬢”1F11秒9
2020年01月16日 05:30
競馬
デビュー戦は逃げて2着に5馬身差をつける完勝。「ハナに行ってどうかと思って見ていたが、ラスト1Fでさらに伸びた。びっくりしたし改めて凄いなと感じた」。師は圧巻の初戦Vを評価する一方で、課題も冷静に分析する。「少し雑な競馬だったのは事実。いつもこの馬が好きなペースでレースができるわけではないし、戦法が極端なままだと先がなくなってしまう。アグレッシブに攻めながらも我慢できるか。リズム良く上手に走れるか。その点にこだわって厩舎でやれることをやってきた」
社台グループが誇る超良血だ。4代母ダイナカール(83年オークス)→3代母エアグルーヴ(96年オークスなど)→祖母アドマイヤグルーヴ(03、04年エリザベス女王杯)とG1馬が連なる母系。母アドマイヤセプターはG1未勝利も、その全弟ドゥラメンテが15年に皐月賞、ダービーの2冠を制している。一族からも多数のG1ホースが出ている、まさに“ロイヤルファミリー”。牝馬ながらデビュー2戦目であえて牡馬にぶつけるあたりに期待の大きさがうかがえる。
牝馬の京成杯優勝は86年ダイナフェアリーが最後。当時は芝1600メートルでの開催だった。スカイがVなら34年ぶり、現行の2000メートルとなった99年以降では初の快挙となる。「ゆったり回れた初戦のように、余裕を持って運べれば」と指揮官。ここで牡馬を撃破するようなら、可能性は無限に広がる。華麗なる一族から新たに登場した名牝候補のレースぶりに注目だ。