徹底マークで最強ジャンパーに挑んだ「19年最優秀障害馬」シングンマイケルは2着に上がるのが精いっぱい。金子はモニターを見ながら第4コーナーのさばきを悔やんだ。「ダートを横切るところで苦しくなって空いたところをオジュウに…。そこが明暗を分けた」
とはいえ、つけられた着差は9馬身だから完敗は認めざるを得ない。「跳びは、どの馬よりも奇麗だった。立派な内容だった」とパートナーを称えつつ「絶対王者はさすが。オジュウとの間に見えない壁があると思う」と苦笑いを浮かべた。舞台を中山に移した1カ月後の本番で差は詰まるのか、それとも…。今度こその思いを胸に逆転への秘策を練る。