シンボリクリスエス死す 21歳 G1通算4勝 02、03年の年度代表馬
2020年12月10日 05:30
競馬
管理した藤沢和師は「引退レースだった有馬記念で素晴らしい勝ち方をしてくれた。ダービーは勝てなかったけど王道路線を歩んだ馬(タニノギムレット)は強いんだと調教師としていろいろ勉強させられました」と現役時代を回顧。「種牡馬としても成功しましたし、これからの2世、3世にも期待しています」と話した。シンボリ牧場の和田吉弘社長は「種牡馬を引退して1年しか生きられず、もっと長く生きてほしかったという気持ちでした。残念でなりません」と、その死を惜しんだ。
▼オリビエ・ペリエ(G1・5戦に騎乗し3勝)日本でたくさんのいい馬に乗せてもらったがシンボリクリスエスは世界に出ても通用する本当のチャンピオンだった。思い出に残るのはラストランの有馬記念はもちろんだが、同年の天皇賞・秋。大外枠で道中も厳しかったが直線を向いたら、物凄い脚であっという間に勝ってしまった。あの感触は今でも忘れない。僕にとって最高のメモリーだ。
▼蹄葉炎 脚に故障を発症し、動けずに他の脚で長時間、体を支え続けると、蹄の内部の血液循環が阻害されて蹄の内部に炎症が起こり、激しい疼痛(とうつう)を発する。これが蹄葉炎。馬は体重が重いため炎症の進行を食い止めることは難しく、重症に至ると安楽死処分となることが多い。昭和の名馬テンポイント、名種牡馬サンデーサイレンス、名牝ウオッカも蹄葉炎を患った。