【金鯱賞】デアリング撃破!ギベオン大金星V 4年目・西村淳が30度目の重賞挑戦で念願初タイトル
2021年03月15日 05:30
競馬
「ようやく勝てました。既に重賞を勝利している後輩もいたので素直にうれしいです。馬が頑張ってくれました」
五分のタイミングでスタートを決めると迷わずハナへ。前半1000メートルは61秒4と絶妙なラップを刻み、4コーナー手前では後続を引きつけて直線へ。最後まで無我夢中に追い続けた。「余裕はなかったですし、何とか耐えてくれ、と祈るだけでしたね」。鞍上の思いにパートナーが応え、ゴール前は持ち前のしぶとさを発揮。3冠牝馬デアリングタクトの猛追をしのいだ。
JRA重賞での単勝払戻金2万2730円は歴代6位。金鯱賞の最高払戻金となった。阪神でレースを見届けた藤原英師は「ジョッキーがうまく乗ってくれた。重賞初勝利やろ?良かった。指示と作戦をうまく実行してくれた」と好騎乗を称えた。
西村淳にとって待望のタイトル奪取となり、ギベオン自身は18年中日新聞杯以来、2年3カ月ぶりの重賞Vとなった。次走は未定ながら再び軌道に乗ったのは確か。人馬ともに、この勝利が飛躍へのきっかけになりそうだ。
◆ギベオン 父ディープインパクト、母コンテスティッド(母の父ゴーストザッパー)15年2月20日生まれ 牡6歳 栗東・藤原英昭厩舎所属 馬主・社台レースホース 生産者・北海道千歳市の社台ファーム 戦績18戦4勝(重賞2勝目) 総獲得賞金2億739万3000円。馬名の由来はナミビアで発見された隕石(いんせき)の名で発見場所の名。