【大阪杯】クレッシェンドラヴ 3頭併せ“先導”は成長の証
2021年04月01日 05:30
競馬
18年3月に開業。同じ月の潮来特別(2着)が転厩初戦となって以降、約3年で19年福島記念、20年七夕賞と重賞2勝を飾った。「以前は力むような面があった。馬の後ろに入れて、ハミ受けをしっかりして、乗り手に我慢できるよう努めてきた」(同師)。併せ馬を行う際は“追走”の形を常に取ってきた。だが、大阪杯に向けたこの3週間は違うバリエーションで調教できた。2週前が追走→直線外なら、主戦・内田が乗った1週前は追走→内へ。そして今週は先行→外へ。同師は「先週内田さんも“随分、馬が落ち着いた。我慢できるようになった”と褒めてくれた。7歳でも大事に使ってきたので馬も若々しい」と目を細めた。操作性の向上やメンタル面の成長が、新たな調教を採用する原動力となった。
昨秋ジャパンC(13着)、有馬記念(8着)に続く3戦連続G1挑戦。内田も再タッグを心待ちにする。
「気が立ったりする面がなくなり、精神的にもいい方向に向かっている。右回りで結果が出ている馬。凄く強い相手ですけど強い相手にどれだけやれるか楽しみ」と目を輝かせた後に、ポツリと言った。
「大雨が降ってくれればいいね」。小田が慌ててスマホの予報を見ると、日曜の宝塚市は降水確率70%。昨夏の七夕賞が重馬場でまくりV。2強、いや3強で鉄板ムード!?の大阪杯だが、小田は胸騒ぎしていた。