【オークス】ソダシ90点「粉白黛墨」白毛と黒い瞳の美しいコントラストだけじゃない筋肉の隆起

2021年05月18日 05:30

競馬

【オークス】ソダシ90点「粉白黛墨」白毛と黒い瞳の美しいコントラストだけじゃない筋肉の隆起
ソダシの立ち姿 Photo By スポニチ
 【鈴木康弘「達眼」馬体診断 】 白粉(おしろい)と眉墨で化粧した美女を「粉白黛墨」(ふんぱくたいぼく)と言います。歌手なら藤あや子のような秋田美人。女優なら寺島しのぶのような京美人。ファッションモデルなら吉瀬美智子のような博多美人。競走馬なら純白の被毛と黒い瞳が鮮やかなコントラストを描くソダシです。
 その美しさに目を奪われると見落としてしまいますが、白毛の内側に隆起した大きな筋肉は桜花賞時と変わりません。父クロフネ×母の父キングカメハメハの血統を体現する迫力満点の体つき。調教を終えると、汗で濡れた白毛が体にぴったり張り付いて、薄いピンク色の皮膚が浮き出して見える。体調も満点。ただし、距離適性には満点を付けられません。

 白い覆面の間から黒い目がカメラマンをにらみつけています。2歳時から変わらない激しい気性をのぞかせるきつい顔立ち。この気性でゆったり流れる2400メートル戦を落ち着いて走れるのか。首にパワーがみなぎっているのでよほどうまく御さないと抑えが利かないでしょう。背中に余裕がないつくり。体形的にも距離延長はプラスにならない。白毛に包まれた圧倒的な筋力で距離の壁を克服できるか。無敗ロードを歩むターフの粉白黛墨にとっては試練の2冠です。

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