【宝塚記念】キセキ 福永と4年ぶりコンビ復活、最強鞍上で“勝ち運”今度こそ
2021年06月21日 05:30
競馬
勝利への最後のピースを埋めるべく、近4年でダービー3勝という最強の勝負強さを誇る福永祐一を鞍上に迎えた。騎乗は初めてではない。3歳時の17年7月500万下1着以来、実に4年ぶりのコンビ復活だ。1週前追い切りに騎乗してCWコース6F80秒6~1F11秒9とさすがの動き。福永は笑みを浮かべた。
「サッと伸ばして、時計を出すというより心臓に負荷をかけた。変わってない。年を取ってもいい筋肉してる。筋肉が柔らかい」
まだ菊花賞を勝つ前の、駆け出しのキセキを思い出しての比較が“変わっていない”。見栄えはもちろんだが、体のバネがいい馬。500キロの体をダイナミックに伸縮させて跳びの大きいフットワークを繰り出す姿は、3歳の頃と遜色がない。「ルーラーシップ産駒らしく気難しい面はあるけど、制御できる範囲。柔らかみがあるし、もう体はできている」と付け加えた。
課題のゲートについては福永が金曜朝に駐立をチェック。「普通に出ていたし、雰囲気は良かった」と合格点のジャッジを与えた。
キャリア30戦目。キセキを脚質で測ってはいけない。道中緩まない流れで息長く脚を使うなら、逃げても捲ってもいい。そのあたり百戦錬磨の福永がどう乗るか。冒頭のG1・2着4回のうち牝馬に敗れること3度。“牝馬3強”グランプリで、まとめて借りを返したい。
▽宝塚記念 ファン投票で出走馬を選出する有馬記念の「関西版」として60年創設。第1回は芝1800メートルで行われ、投票4位のホマレーヒロが優勝。66年から現行の2200メートル。レース名は阪神競馬場の所在地の宝塚市に由来。