【ラジオNIKKEI賞】ヴァイスメテオール 重賞初V、キレ抜群!イン突き抜け2馬身半差完勝

2021年07月05日 05:30

競馬

【ラジオNIKKEI賞】ヴァイスメテオール 重賞初V、キレ抜群!イン突き抜け2馬身半差完勝
<福島11R・ラジオNIKKEI賞>レースを制した丸山騎乗のヴァイスメテオール=左手前(撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 福島開幕名物「第70回ラジオNIKKEI賞」は、ヴァイスメテオール(牡3=木村)がインコースをあっという間に突き抜ける切れ者ぶりを発揮し、重賞初制覇を飾った。
 コース全体を白く包み始めたモヤを切り裂いて、ヴァイスメテオールが突き抜けた。「ここ2戦、ゲートを出ていなかったので、そこだけ気を付けた。最初は行きたがったが、しっかり我慢してくれた。ペースが流れていいポジションでリズム良く走れた」。丸山が振り返ったように、縦長に伸びた隊列のちょうど中団を追走。内枠を生かしてラチ沿いで折り合い、4角で馬群の切れ目から外に持ち出すと一気に加速。2着ワールドリバイバルに2馬身半差の完勝に、丸山は「直線の手応えも楽だった。イメージ通りに乗れて良かった」と満足顔だ。

 約半年ぶりに騎乗した相棒は、確実な進化を遂げていた。デビュー戦(1着)、続く京成杯(4着)の手綱も取った丸山。「当時から能力があるなと感じていたが、大型馬特有の緩さもあった」と振り返る。その後の2戦はルメールが手綱を取り、今回は3戦ぶりのコンビ復活。「久々に乗って力をつけたなと思った。馬が良くなっていました」と成長を評価した。

 木村師は「返し馬からうまくいっているなという感じがした。リズム良く走って、4角でスッと勢いよく脚を使いだしたので安心した」。ゴール前から勝利を確信する一方で「むしろ(2頭出しの)ボーデンが厳しそうだったので、そちらが気になってしまって…」。喜びと無念が交錯する複雑な表情も見せた。

 プリンシパルS4着でダービー出走は逃したが立て直しに成功。「ここを目標に、じっくり調整を積めた。過去の失敗から、いろいろ引き出して、丸山さんに自信を持って乗ってもらえるよう修正してきた」と師。トライ&エラーを繰り返しての地道な調整が実った。夏場は休養。「頑張ってくれたので今後のことは考えず、まずはゆっくり休ませたい」。今後については明言を避けたが「いい秋を迎えられそうな競馬だった」と、さらなる飛躍に手応えを隠さなかった。

 ◆ヴァイスメテオール 父キングカメハメハ 母シャトーブランシュ(母の父キングヘイロー)18年2月28日生まれ 牡3歳 美浦・木村厩舎所属 馬主・シルクレーシング 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績5戦3勝(重賞初勝利) 総獲得賞金6156万7000円。馬名の由来は白い流星(独)。

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