【青森記念】佐々木 デビュー23年目、41歳で記念初制覇「今は実感ない」
2021年09月27日 05:30
競輪
最終2角から上田が捲ると坂本も番手捲り。上田は佐々木のブロックで不発。吉沢―東口が捲るも吉沢が不発で東口は内に下りる。その外を深谷が好スピードで捲るが、上田のあおりを受けて外を回る。坂本―佐々木で直線に入り、佐々木が抜け出す。深谷が迫り2着。
99年8月デビューの佐々木がうれしい記念初優勝。競輪学校83期生の卒業記念レースでは完全Vを飾り、兄弟子の伏見俊昭が「(佐々木)雄一は素質があるし次の福島を代表する選手」と評した逸材。先行、捲りでS級トップに上り詰めたが、超一流の壁は厚くなかなか結果が出なかった。
追い込みに転向してからは体重を絞ったり、試行錯誤を重ねながら安定感を増していった。新田祐、山崎芳らレベルの高い福島県で“自分の持ち場”が分かる玄人受けする選手の一人。
佐々木は「前の2人のおかげ。今は(記念初優勝の)実感がないが、帰りの新幹線で笑顔になってるかもしれませんね(笑い)」と喜びを語る。40歳を超えてベテランの域に入る佐々木は「目の前の一戦一戦に集中して頑張る。一番下の子供(6歳)が20歳になるまではS級で頑張りたい」と現実的な目標を掲げた。