【凱旋門賞】ディープボンド 初騎乗バルザローナで動き軽快、C・デムーロから乗り替わり

2021年09月30日 05:30

競馬

【凱旋門賞】ディープボンド 初騎乗バルザローナで動き軽快、C・デムーロから乗り替わり
ディープボンドは急きょコンビが決まったバルザローナを背に軽快な動きを披露した(JRA提供) Photo By 提供写真
 フォワ賞勝ち馬ディープボンド(牡4=大久保)もエーグル調教場で追い切った。ミカエル・バルザローナ(30=フランス)を背に単走。約1200メートルにわたってフットワークを伸ばし、ラスト200メートルは強めに追われ力強く動いた。
 バルザローナは「初めて乗ったが非常に状態がいい。追っての反応やフォームが良く、ソフトな馬場も合いそう。前哨戦で強い勝ち方をした馬で凱旋門賞に騎乗できるのはうれしい」と語った。大久保師も「スピード感があった。前走同様にいい状態で疲れもない。降雨でソフトになった馬場を苦にしない動きを見せてくれた」と感触十分だ。

 バルザローナがまたがったのは急きょ、凱旋門賞の鞍上に指名されたため。フォワ賞でコンビを組んだクリスチャン・デムーロは、優先契約を結ぶルジェ厩舎がラービアーをエントリーしたため、同馬に騎乗することとなった。大久保師は「まさかバルザローナが空いているとは。13年の来日時に僕の厩舎にも乗ってもらった。これ以上の人選はないと感じている」。13年12月22日の阪神7R、バルザローナは大久保厩舎の3番人気ミッキースマホをVに導いた。運命の再会に大金星の予感がする。

 ◇ミカエル・バルザローナ 1991年8月3日生まれ、フランス出身の30歳。08年にフランスで騎手デビュー。11年にプールモアで英ダービーを制し、19歳でダービージョッキーの称号を手に入れる。12年にはモンテロッソでドバイワールドC、17年にはタリスマニックで米ブリーダーズCターフを勝つなど世界で活躍。日本でも13、14、16年に短期免許で騎乗しJRA通算226戦19勝(重賞3勝)。

 ▽騎手と契約 海外競馬において、騎手が何より重きを置いているのが大手の馬主や有力厩舎との契約。国内の競馬だけでは獲得できる賞金に限界があり、近隣諸国(米国なら全土)を飛び回って、大手の馬主の有力馬に乗り、賞金を稼ぐのが超一流騎手への近道とされる。典型例は94年から18年間、ゴドルフィンと契約を結び続けたランフランコ・デットーリ(50)。このため、有力馬の騎乗依頼があっても同じレースに契約オーナー(厩舎)の馬がいれば、たとえ実力的に見劣ってもそちらに騎乗するケースはよくある。

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