【秋華賞】ソダシ G1・3勝目へ軽快脚さばき!須貝師も自信「もっと強いつよかわアイドルホースに」
2021年10月14日 05:30
競馬
ひと夏を越した馬体は迫力満点。力強さ、反応と全てがパーフェクト。4F55秒0~1F12秒2で2馬身先着した。須貝師は「イメージは折り合い面で隼人とソダシがコミュニケーションを取れるように。想定通りだったし、鞍上は完璧と言っていた」と余裕の笑みを浮かべる。
初黒星を喫したオークス8着後、復帰戦となった前走・札幌記念で鮮やかな復活劇。道中2番手から早め先頭で、一昨年のオークス馬ラヴズオンリーユー、18年有馬記念覇者ブラストワンピースなど初対決の古馬を撃破した。レース後は札幌競馬場で1週間ほどゆったり過ごし、そのまま栗東へ。ここに照準をピッタリ合わせた。
9月11日から坂路で乗り出しを再開すると3週前追い(4F51秒4)、1週前追い(4F50秒2)と自己ベストを連発した。昨年7月デビューと早くから活躍しただけにオークス後は“早熟説”もあったが、むしろ逆。成長の持続力が高く、何度も強くなるのが白毛一族の特長。軌道に乗ったアイドルホースはまだ進化を続ける。指揮官は「春は幼い体つきのイメージだったけど、夏を越して筋肉の凹凸が目立つようになってきた」と胸を張る。
舞台は阪神JF、桜花賞とG1・2勝を挙げる得意の阪神。距離も前走で克服した。もう死角はない。須貝師は「(最近は)競馬の夢ばかりを見て、寝不足です」とジョークで笑いを誘いながらも、「もっともっと強い、つよかわアイドルホースになってほしい」。大好きな愛馬にエールを送った。真っ白な馬体が似合うのは女王の座。圧倒的な人気に負けない実績を積み重ねていくだけだ。
《活躍持続馬多く》ソダシの祖母シラユキヒメを祖とする“白の一族”は「持続的成長力」が特長。早い時期から長く活躍する馬が多い。ソダシの母ブチコの半姉ユキチャンは3歳時に関東オークスを制した後も4歳時にクイーン賞、5歳でTCK女王盃を制覇。19年レパードSを制したハヤヤッコは5歳の今も現役バリバリで6月スレイプニルSをV。シロニイは7歳の今春に天皇賞・春と宝塚記念に出走した。