【エ女王杯】アカイトリノムスメ上昇!母の雪辱そして統一女王へ軽快に末脚伸び併入
2021年11月11日 05:30
競馬
最終追いはミッキーパンチ(4歳1勝クラス)とWコースへ。道中はリラックスし、全く無理のない走り。戸崎も最後まで馬なりに任せる。それでも末脚はしっかりと伸ばし、5F67秒4~1F11秒9で内から併入した。戸崎は「力強さがあった。とても良い状態ですね」と手放しで称賛。国枝師は「関西に行くから余裕残しで。落ち着いているし順調に調整できているよ」と笑顔を浮かべた。
早くから完成度の高かった母は09年阪神JF、10年牝馬3冠を勝利。一方、アカイトリノムスメは前走・秋華賞で待望のG1初勝利を手に。成長曲線は緩やかだが、それだけに残る伸びしろは母以上か。戸崎は「前走から間隔が詰まっているけど馬が変わってきているんです。体に幅が出ている感じ。カイバをしっかり食べているようです」と驚きの口ぶり。その成長力で母が届かなかったタイトルを目指す。
アパパネ、アーモンドアイと希代の名牝を手がけてきた国枝師。いつしか“牝馬の国枝”と言われるようになったが、本人は「それじゃ牡馬で勝てないみたいじゃないか」と苦笑い。それでも、アパパネの母ソルティビッド(同厩舎で3勝)から脈々とつながった血統については「3代続けてやらせてもらって、G1にも挑めるのはうれしいことだよ」と目を細める。勝てば、調教師として史上初のJRA牝馬限定G1完全制覇。目に入れても痛くない“孫娘”と集大成の大一番に挑む。