【チャンピオンズC】2年連続3着インティ 三度目の正直だ、坂路単走ラスト2F一気加速
2021年12月02日 05:30
競馬
一昨年、昨年がともに3着。今年も久々を使って2走目と臨戦過程は過去2年と同じ。前走南部杯は4着。控える競馬で、直線は手堅く差し込んできた。野中師が収穫を口にする。
「前走はきれいに折り合えました。前はつかまえられなかったけど、馬場や展開もありましたから。いかに自分のリズムで行けるかがポイント。ここ2走はそういう競馬を教えているし、調教にも表れています」
最終追いは坂路単走で行われた。重心の低いフォームでラスト2Fはグイッと加速。しまいは気合をつけられ、4F52秒6~1F12秒4をマーク。超抜の時計が出るタイプでもなく、これで十分だろう。
「格好良く走れていましたね。張りもいいですし、状態はいいです。レースの数も使っていないので、馬自体も若い。自分の位置でうまく折り合えれば、強い相手でもいいレースができると思っています」
野中厩舎は12年のステイヤーズSを10歳馬トウカイトリックが勝ち、今年はシヴァージが6歳にしてシルクロードSで重賞初制覇を遂げた。大事に使われ、高齢になっても活躍馬を輩出している。インティも7歳冬にしてキャリア20戦。まだまだフレッシュ、老け込んではいない。進境を見せる折り合いをピタリと付けて、ここ2年の3着から大きくジャンプする。(小林 篤尚)