【阪神JF】ステルナティーア 切れ極上!兄ステルヴィオが果たせなかった世代頂点へ
2021年12月06日 05:30
競馬
前走のサウジアラビアRCは初戦とは違う展開。人気のコマンドラインとルメールのコンビが、本馬に適した瞬発力勝負に持ち込ませぬよう、積極的に前で運んだ。道中で脚を使わされたものの、しっかり2着に食い込むあたりが才能の証明。土田助手は「前走はよく頑張ったと思います。勝たれたのは牡馬ですからね。今回は牝馬同士。しっかり力を出せればという状態ではあります」と前を向いた。
その言葉通り、1週前追いで順調な姿を披露。強い風雨でかなりの悪条件だったWコースで、インナリオ(3歳2勝クラス)に併入。4F54秒4~1F11秒9で駆け抜け、重馬場&馬なりだったことを考慮すれば、相当に強烈な伸びだった。同助手は「先行して後ろから来られたらしっかり反応していた。先週までは単走で気持ちが入りすぎないようにやって、今週と来週でしっかり気持ちを入れられれば態勢は整うと思います。最終追いはルメール騎手に確かめてもらいます」と納得の口ぶりだ。
サウジアラビアRC2着から2歳G1に挑むのは同厩舎で管理されたステルヴィオと同じ軌跡。兄は次戦の朝日杯FSで2着に泣いた。優秀な妹が強烈な末脚で当時の悔しさごと吹き飛ばす。