【阪神JF】サークルオブライフ 国枝師期待の大器、タフなマイル戦こなせる
2021年12月11日 05:30
競馬
ただこの会話を思い出したのはアルテミスSでサークルオブライフが、中団から最速3F33秒5の切れ味で鮮やかに差し切った瞬間。私の頭の中に、パッとその時の情景が浮かび上がった。7番人気で単勝2190円。3連単は16万4230円もついた。私の本命は別の馬。自分の記憶力の悪さと勝負運のなさを、つくづく思い知らされた一件だった。
国枝厩舎といえばアパパネ、アーモンドアイなど、きら星のごとく強い牝馬を育ててきた名門。アカイトリノムスメ、サトノレイナスが主役となって3歳牝馬クラシック戦線を盛り上げた。今年も既に8頭の2歳馬(うち牝馬は5頭)が勝ち上がっている。その先陣を切ってのG1舞台。当然、師の期待は大きい。名伯楽に「本質的にはもう少し距離があった方がいいが、心身ともに余裕があるのは何より。懸念材料は少ない。先々まで奥がありそうな雰囲気。もちろんこの馬も来年のクラシックへ」と言わせるほどの大器だ。
「いまさら遅い!」と言われれば何も反論できないが、ここで本命に推す。直線の長い阪神のタフなマイル戦なら、距離不足を補って余りある。ここをステップに来年のクラシック路線の真ん中を歩んでいく。(10)から。