どんなもんじゃい。地元の雄、高橋貢が薄氷を踏む逆転2着で優勝戦まで駒を進めた。4日目10R。スーパースターで大活躍した黒川のスタート攻勢をしのぐと、序盤で4番手。そこから攻めあぐねたものの、残り2周から篠原、上和田と意地のさばきでこじ開けた。苦しかった。「年始で地元で記念。最近調子が悪く、迷惑を掛けているので頑張っている姿を見せたかった」。地元ファンの前で、“絶対王者”のプライドをのぞかせた。ロッカーに引き揚げると、「悪い状態ではないけど、勝つ動きではない。もうちょっと上積みしないと厳しいので仕事をする」と整備を思案した。激変はあるのか。その先にあるのはG1歴代最多の29回目の優勝だ。