【弥生賞】ドウデュースは2着 武豊距離に手応え 連勝止まるも力示した

2022年03月07日 05:30

競馬

 無敗街道は途切れたが、世代王者の実力は示した。デビュー3連勝で臨んだドウデュースは2着。道中は好位の4~5番手。勝ったアスクビクターモアを見ながら進めた。ポイントは3角。外から捲ったロジハービンの余波を受け、内に押し込められる形でポジションを下げた。「あれが響いたね」と武豊は渋い表情。それでも直線で盛り返し、勝ち馬を首差まで追い詰めた。「少し行きたがったが許容範囲。距離は問題ない。勝って本番に向かいたかったけど、トライアルとしてはいい内容だった」。名手は悔しさを押し殺し、冷静に愛馬の走りを称えた。
 友道師の見立ても同じ。「3角で下がったのが…。あれがなければ、もっと際どかったと思う」。そう振り返った上で、「でもこういうのも競馬だから。いい経験になったのでは」と前を向いた。敗れはしたが、本番と同じ舞台で、わずかに首差及ばなかっただけ。無敗で朝日杯FSを制した世代王者の輝きに陰りはない。「馬の状態は良かったし、今年初戦としても前哨戦としても良かった。次につながる競馬ができた」と指揮官。距離克服という収穫を得て、1カ月後の本番で雪辱を期す。 

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