【NHKマイルC】差せるオタルエバー!2週連続G1制覇へ横山和が好感触
2022年05月06日 05:30
競馬
「中間はマウスネットを着けたことで凄く落ち着きがある。前走は前半からリラックスして走れていた。結果は3着だったけど、収穫の多いレースだった」
調整方法にもスパイスを加えた。これまでは1週前に負荷をかけ、レース当週は軽めの調整。このパターンをガラッと変えた。「1週前に(状態を)ピークに持っていくと性格的に本番までに(走る)気持ちがピークを過ぎてしまう。その点を考慮し、今週しっかり坂路で攻めました」と意図を説明した。
頼れる鞍上が、きっと勝利への後押しになる。新コンビを組む横山和は先週、天皇賞・春をタイトルホルダーで逃げ切り、デビュー12年目でG1制覇を飾った。美浦から駆けつけ、最終追いに騎乗。初コンタクトを取った。中竹師は「追い切りではマウスネットを外していたけどジョッキーと呼吸が合い、しっかりコンタクトが取れていた」とうなずく。「ジョッキーによると背中が良く、これからまだ良くなると思うと褒めてくれた」と続けた。
厩舎にとっても、このレースは縁のあるG1だ。09年にジョーカプチーノで勝ち、中竹師は開業11年目でG1初制覇となった。当時キングカメハメハ(04年V)のレースレコードを0秒1更新する1分32秒4で快勝。「前進気勢が旺盛なところや気性の難しい面は似ている部分かな」とかつての管理馬と姿をだぶらせる。舞台設定については「今の東京の馬場は硬いから速い時計が出る。スピード決着になった方が、より持ち味が生きる」と歓迎。再び府中マイルでG1奪取へ。期待十分に送り出す。