【クイーンS】テルツェット 史上3頭目の連覇、父ディープ命日翌日に大仕事
2022年08月01日 05:27
競馬
クイーンS最多タイとなる4勝目を挙げた池添は「ゴールした瞬間はどっちが勝ったのか分からなかったので、差しててくれと思った。帰ってきたら勝っていたので凄くうれしかったです」と喜びを爆発させた。
レースの前半1000メートル通過は61秒2のスローペース。鞍上は「3番手にウォーターナビレラがいて(武)豊さんがレース展開をコントロールしながら乗っているなと思っていた」と1番人気を警戒しながらも「内枠(1番)だったので、どこかで突っ込んで行こうと思っていた。最後は狭いところを抜けて来てくれたね」と相棒をねぎらった。
池添自身はディープ産駒でJRA重賞10勝目。そのうち8勝を牝馬で挙げており、ショウナンパンドラ、シンハライト、グランアレグリアとのコンビでG1も制した。テルツェットとは初騎乗で見事V。「レース映像を見てどういう馬か把握しながら、返し馬でもつかんでレースに臨んだ。末脚のいい馬なので、そこを引き出すようにだけ考えていた。うまくいったと思う」と勝利をかみしめた。
連覇達成を見届けた和田正師は「56キロ(昨年55キロ)を背負ってよく頑張ってくれた。小柄な馬だけど大きく見せるようになって成長している。今後どの路線に進むかはオーナーと相談して決めたい」。これまでG1は3戦して2桁着順に敗れたが、充実期に入ったディープ娘が秋のビッグタイトルを目指していく。
◆テルツェット 父ディープインパクト 母ラッドルチェンド(母の父デインヒルダンサー)17年4月20日生まれ 牝5歳 美浦・和田正厩舎所属 馬主・シルクレーシング 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績12戦7勝(重賞3勝目) 総獲得賞金1億7256万1000円 馬名の由来は三重奏、三重唱(音楽用語)。
【クイーンSアラカルト】
☆騎手 池添は12年アイムユアーズ以来の勝利で通算4勝目。同レース4勝は保田隆芳元騎手に並ぶ最多勝利記録。JRA重賞は安田記念(ソングライン)以来今年6勝目、通算93勝目。
☆調教師 和田正師のJRA重賞は中山グランドジャンプ(オジュウチョウサン)以来今年2勝目、通算20勝目。
☆ディープインパクト産駒 2年連続の勝利で通算4勝目。JRA重賞は青葉賞(プラダリア)以来今年5勝目、通算276勝目。