【仏G1ジャックルマロワ賞】バスラットレオン ラスト3Fで苦しくなり7着 矢作師「息が入らなかった」
2022年08月14日 23:54
競馬
矢作師は「外の馬場が良かったので(コース取りは)作戦通り。日本の逃げ馬はラチを頼って走るし、不安を解消させるのに外に行った」と回顧。ただ、これまで経験したことのない舞台設定で「全く息が入るところがなかったとジョッキーが言っていた」とペース配分を敗因に挙げた。
05年開業の矢作厩舎にとって、創成期を支えたスーパーホーネットで初めて海外に遠征(08年香港マイル5着)してから14年。リアルスティールを起用した16年ドバイターフで海外初勝利を飾ると、その後もオーストラリア、香港で勝ち星を挙げ、昨年は米国のブリーダーズカップ2勝で世界中のホースマンをアッと言わせた。目の前の壁がどれだけ高く、分厚くてもチャレンジし続けることが矢作厩舎のスタイルだ。遠征初戦の前走・サセックスSは無敗9連勝を飾ったバーイードと0秒6差の4着。欧州現役最強マイラーの強さを肌で感じ、その敗戦を糧にし、ドーバー海峡を渡ってドーヴィルへ。2戦を踏まえ、悔しさをにじませながらも「もっともっと努力してリベンジしたい。それだけを考えています」と前を向いた。
この後、僚馬ステイフーリッシュ(牡7)がドーヴィルにやって来る。28日のドーヴィル大賞をステップに欧州最高峰の凱旋門賞(10月2日、パリロンシャン)へ。トレーナー、スタッフ一丸で「世界のYAHAGI」がチャレンジを続ける。