【札幌記念】7歳馬レッドガラン今が旬!重賞連勝仕上げ、加速一気に11秒7
2022年08月19日 05:30
競馬
「元々攻め馬は動くけど具合は良さそうですよ。追い切り後の息遣いが良く、滞在効果で精神的にも落ち着いている。夏バテの感じも全くないですね」
年明けの中山金杯は道中5、6番手から2着スカーフェイスに2馬身半差をつける差し切りで重賞初V。前走・新潟大賞典は57・5キロのトップハンデを背負いながらラスト100メートルで先頭に立つとゴール前の激しい叩き合いをものにした。
振り返るとソエなどの影響でデビューが遅れ、18年4月の3歳未勝利(阪神芝1600メートル1着)で初出走。同世代とはスタートで大きく後れを取ったが焦らず成長を促しながら、厩舎スタッフが大事に育てた。「デビューが遅く、まだレース数を使っていないので馬が若い」と岩崎助手。時間をかけたかいあって、ようやく体質の弱さが改善。心身ともに充実期を迎え、一気に視界が開けた。
厩舎の先輩でもある父ロードカナロアは現役時代、4歳秋の12年スプリンターズSでG1初制覇。ラストランとなった13年香港スプリントは芝6Fとしては異例の5馬身差V。年を重ねるごとに、たくましさを増した。種牡馬としても産駒は成長力のある晩成型が多く、厩舎の同期ダノンスマッシュは20年香港スプリント、1歳下の後輩レッドルゼルは昨年11月JBCスプリントでJpn1初制覇。「同い年のダイアトニック(今年2月の阪急杯を含め重賞3勝)にしてもロードカナロア産駒は遅咲き。この中間、しっかり負荷をかけた調整ができているのは状態がいい証拠です」。強豪が集結するスーパーG2で腕試し。衰え知らずの元気なベテランが重賞連勝を目指す。