【中京新馬戦】登録わずか6頭のディープ産駒最終世代 3億円馬オープンファイアが先陣切る
2022年09月06日 05:30
競馬
最終世代として注目された21年セレクトセール1歳部門で3億3000万円(税込み)の値がついた逸材。母ゴーマギーゴーは米ダートG2・2勝、ディープ×ゴーストザッパーの配合は重賞2勝ギベオンを筆頭にJRAでデビューした6頭が全て勝ち上がっている。
6月にゲート試験合格後はいったん放牧に出され、8月10日に帰厩。CWコースを中心に長めから入念に乗り込んできた。8月31日の1週前追いは古馬のドンフランキー(3歳2勝クラス)と併せて6F81秒4の好時計をマーク。僚馬を4馬身追走し、ラスト1F11秒4の切れ味で半馬身先着した。
動きを見守った斉藤崇師は「1週前は動き出しから(1F)15―15で入り、しまいまでしっかりやりました。動きは良かったと思います」と評価した。厩舎にいる一つ先輩のディープ産駒キラーアビリティは昨年のホープフルS制覇。「しなやかさと柔らかさがあるところはディープっぽいなと思う。走り方を覚えてくれれば」と期待を寄せる。
同馬を担当する和田助手はG1・4勝の名牝クロノジェネシスも手掛けた腕利き。「バランスも良くて乗り味はいいですよ。新馬としては時計も十分出ています。乗りやすいタイプなので距離も問題ないかなと思います」と感触を口にする。
注目の初陣は中京開幕週11日の芝2000メートル戦。鞍上はルメールだ。産駒が挙げたJRA・G1・70勝のうちグランアレグリア、フィエールマン、サトノダイヤモンドで計10勝を挙げている。名手を背に、ここから来春のクラシックへの扉が開く。
《海外の最終世代は7頭》ディープインパクト産駒の最終世代は既に海外で勝ち上がっている。愛国産のオーギュストロダン(牡=A・オブライエン、母ロードデンドロン)が7月2日、愛国ネース競馬場の未勝利戦に出走。デビュー2戦目で初勝利を挙げ、最終世代最初の勝ち上がりとなった。海外で血統登録されたディープ産駒の最終世代は7頭おり、ほかにも英2000ギニー覇者サクソンウォリアーの全弟、全欧年度代表馬マインディングの牝馬など大物候補がデビューを控えている。