公営ギャンブル最年長記録 73歳篠崎実が川口でV「心臓が飛び出そうなくらいにドキドキでした」

2023年01月24日 05:30

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公営ギャンブル最年長記録 73歳篠崎実が川口でV「心臓が飛び出そうなくらいにドキドキでした」
最年長Vを果たし、ポーズを決める篠崎(中央)。右から2人目は復帰間近の森且行 Photo By 提供写真
 73歳が公営競技の歴史に名を刻んだ。23日に川口オートレース場で行われた第12レース優勝戦を篠崎実(川口)が制し、公営競技の最年長優勝記録を73歳10カ月29日へと更新した。従来の記録はボートレースの加藤峻二(埼玉)の71歳2カ月13日。オートレースは鈴木清市の68歳9カ月4日だった。
 直線部で時速150キロに達するオートレースで何と73歳が優勝だ。2周目1コーナーで力強く先頭を奪うと、あとは差を詰めさせずにひとり旅。先頭のまま6周を回り切ってゴールすると場内から拍手が湧いた。「やっちゃいましたねー。心臓が飛び出そうなくらいにドキドキでした」と笑った。

 老練なテクニックが光った。半世紀以上のキャリアに裏打ちされた整備力。他の選手が苦手とする濡れた走路で何事もなく加減速する技術力。反射神経などは落ちたのかもしれないが技術でカバーしての快挙だ。「最高だよ。ホッとした」。目尻のしわが偉大さを物語る。競輪の優勝、競馬の1着は別表の通り。的場文男は23日の大井9Rで今年初白星を挙げており、最年長白星を66歳4カ月16日へと伸ばした。

 「とにかく1着でないと意味がないからね。スタートで失敗したけど一生懸命走った。次の目標?何にしようか考えなきゃ。できる範囲で頑張りますよ」。隣には骨盤骨折などの大ケガを克服し、復帰間近の森且行の姿が。後輩の手本となってきた大ベテランの笑顔が映えた。

 ◇篠崎 実(しのざき・みのる)1949年(昭24)2月26日生まれ、東京都出身の73歳。川口所属の9期。荒川区町屋で育ち、16歳でバイクの魅力に取りつかれる。71年オートレーサーに。「弾丸ミッキー」の異名を取り、85年日本選手権(SG=スペシャルグレード)制覇。88年オールスターを勝ち、SG通算2勝。76年賞金王。78年には10連勝。85年日本プロスポーツ大賞・功労賞。優勝117回。通算6550戦1503勝。競走車名は「ゴッドブレス」。趣味は魚釣り。1メートル61、55キロ。血液型B。

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