【東京新聞杯】屈腱炎克服プリンスリターン リターンVへ横山家が後押し!
2023年02月03日 05:30
競馬
21年夏の小倉日経オープンから秋のポートアイランドS、キャピタルSとオープン特別3連勝を決めた後に左前屈腱炎が判明。競走馬として充実期を迎えつつある4歳秋から長期休養を余儀なくされた。それでも諦めない。再起へ向け、牧場の懸命なケアにより故障箇所は完全に癒えた。前田厩務員は「100%完治しました。牧場スタッフの皆さまの努力のおかげですね。帰厩後も脚元には細心の注意をしながら調整を進め、無事に復帰戦を迎えられることが何よりです」と感謝の気持ちを伝えた。
休養前の3連勝が秀逸。コース、距離など異なる条件で勝ち切った。中でも前田厩務員はキャピタルSの走りを絶賛する。前半3F34秒4と平均ペースの流れで道中10番手を追走。直線、馬場の真ん中から力強く差し切った。「ジョッキー(横山武)が馬群の中から、うまく誘導してくれた。外に出してからの脚色は本当に凄かったですね」と人馬に感謝。今回は弟・武史から兄・和生へ、横山兄弟がバトンをつなぐ。1日の最終追いでは父・典弘が手綱を取ったことも見逃せない。その日、和生は川崎で行われた23年最初のJpn1川崎記念(ウシュバテソーロ)を制した。「乗りに乗っている鞍上ですからね。まずは無事に。そして今後が楽しみになるようなレースができれば、と思っています」。心強い横山家の後押しを受け、再スタートを切る。