【大阪杯】スターズオンアース2冠の輝き!世界のルメール自信と勢いで持ったままラスト1F11秒7
2023年03月30日 05:30
競馬
美浦Wコースでの最終追い。僚馬2頭を目標にしつつ、気負いのないフォームで勝負どころに備えた。スッと最内へ入った直線。ルメールは馬の気持ちに任せて手綱を動かさない。それでも瞬時にトップスピードに乗るとステラダイヤ(5歳2勝クラス)に1馬身先着した。この素早いギアチェンジが強さの源泉。時計は1200メートル82秒2、1000メートル65秒7~200メートル11秒7。ルメールは「直線はいい反応だった。無理せず真面目な追い切り。長い休み明けでも馬の状態が良さそうです」と納得の口ぶりだ。
ルメールは25日のドバイワールドCデーのUAEダービー(デルマソトガケ)、ドバイシーマクラシック(イクイノックス)で2勝。共にキャリア初の逃げの手で勝利に導き、その技術、大舞台での胆力を世界にアピールした。スターズも、その2頭に劣らぬ能力と確信する。「最後の瞬発力が良く、ストライドがパワフル。スタミナもある。今年、とても楽しみな馬ですね」。世界レベルを知る男の称賛だからこそ信頼度が増す。
舞台は惜しくも3冠を逃した秋華賞(3着)と同じ阪神芝2000メートル。だが、このコンビはきっと同じ轍(てつ)を踏まない。「スタートが大事。前の方か人気馬の後ろに付けて、3~4コーナーから彼女の大きなストライドを使いたい。そうすれば能力の高い馬だから勝てると思う」。馬群ですさまじい根性を示した桜花賞。外から異次元の脚で突き抜けたオークス。ルメールのあふれる自信と勢いが2冠牝馬を後押しする。今週、この男に逆らうのは…無謀だ。