【大阪杯】ジャックドール逃走初戴冠!54歳武豊はJRA最年長G1制覇
2023年04月03日 05:26
競馬
名手の手綱さばきが光った。初コンビを組んだ昨年12月の香港Cはスタートで後手に回って7着。「結果を出せず、もう乗れないかなと思っていた中で、もう一度チャンスをもらいました。結果を出したいという思いが強かった」。課題のスタートが決まれば、やることは一つ。5枠9番からジワッとハナを奪うと人馬のリズムを最優先し、前半1000メートル通過は5着に敗れた昨年(58秒8)と0秒1しか違わない58秒9。「いいスタートを切って、レースが組み立てやすくなった。パドックから返し馬、ゲート裏では香港の時よりも落ち着いていたし、きょうの馬場状態だと(1000メートル通過)59秒ぐらいで入りたかった」と振り返る。
正確無比な体内時計で理想的なラップを刻み、余力を残して直線へ。ゴール前は外から迫った1番人気スターズオンアースを鼻差でしのいだ。スタートから最後まで全てが計画通り。完璧なエスコートでパートナーにG1馬の勲章をもたらした。
「個性的なスタイルで人気のある馬。G1に手が届く馬だと僕も周りも思っていました。また乗りたいですね」。若々しい笑顔を見せた54歳。今年もレジェンドがG1シリーズを盛り上げる。