【安田記念】番手のジャックドール!体力温存して追走で出番

2023年06月03日 05:20

競馬

【安田記念】番手のジャックドール!体力温存して追走で出番
ジャックドール(撮影・亀井直樹)  Photo By スポニチ
 G1企画「展開王」では、この春も展開から勝ち馬を導き出す。東京5週連続G1のフィナーレ「第73回安田記念」は、美浦取材班の鈴木悠貴が担当。G1馬10頭が参戦する、まさに群雄割拠の春のマイル王決定戦。枠順から展開を推理し、前走・大阪杯で強さを見せたジャックドールのG1連勝に懸けた。
 展開の鍵を握るのは枠順。逃げ馬や人気馬の位置取りなどで、各馬の動きは変わってくる。さまざまなカテゴリーのG1馬が参戦し“異種格闘技戦”の様相を呈した今回。その分析がいつも以上に難解で重要になる。今回は枠の並びを考慮して(3)ジャックドールに本命を託した。

 この馬にとって大きいのは(2)メイケイエールの1つ外の枠であること。確固たる逃げ馬不在の今回。気性難のメイケイエールは、もまれるのを嫌がりハナに立つ公算が大きい。陣営も“逃げの手”をほのめかしている。となるとジャックドールは、その動きに乗じて無理せず2番手を確保できる。

 スプリント戦を戦ってきたメイケイエール。スタミナ面には不安があるため、ペースを上げたくはない。道中厳しいラップを刻むことはないため、初のマイル戦となるジャックドールにも楽な流れになるはず。スタミナを温存しながらリズム良く追走できる。

 距離不安のメイケイエールは早めに後退するとみた。そうなれば、ジャックドールは無理に前をつかまえに動く必要はない。体内時計が正確な鞍上・武豊に導かれ、後続勢に脚を使わせながら自然とペースアップ。直線に向き、早めのスパートから持久力比べに持ちこめば勝負あり。ここで2000メートルを戦ってきたスタミナが生きる。

 「さすがにスピード不足じゃないの?」。その疑問を払拭するのは前走・大阪杯。なんと1600メートル通過は1分33秒5。昨年の安田記念の勝ちタイム(1分32秒3)とはわずか1秒2差だ。馬なりでこの時計を出せたのは、スピード自慢がそろった今回も通用する下地があるということ。スピードと持久力を兼ね備える中距離王が、枠の並びの後押しも受けて新マイル王の称号も手に入れる。

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