ボートレース蒲郡の開設68周年記念「G1オールジャパン竹島特別」は6日、第12Rで優勝戦が行われ、吉田拡郎(41=岡山)が2コース差しで優勝。進入は12/3546。土壇場で峰竜太がチルト3度の菅章哉マークに切り替えるも、菅がスタート不発。1マークは先マイの赤岩善生を吉田拡が2コース差しから直線伸びて2マーク先マイに成功。19年6月の児島67周年以来となる4回目のG1Vを決めた。2着に赤岩、3着は岩瀬裕亮で3連単<2><1><3>は8540円だった。なお6日間の総売り上げは114億7746万400円で昨年比105%。目標の100億円を大幅にオーバーし、歴代の蒲郡周年最高売り上げを更新した。
初日の2走目に通算1500勝のメモリアルゴールを挙げ、最後は久々のG1制覇。初日から最終日まで拡郎劇場だった。優勝戦は4コースを選択した菅がコンマ33とドカ遅れ。1周1マークはイン赤岩との一騎打ちとなり、差しハンドルでバックに飛び込む。伸び比べには自信があった。そして試運転で感じ取っていたターン足も、やはり本物。2マークでも赤岩の差し返しを許さず、Vゴールへと突き進んだ。
「2周ホームでは赤岩さんのへ先が入っていたのでびっくりした。確信したのは2周2マーク。4カ月休んでB級に落ちたり、つらい4カ月だった。久しぶりの美酒に泣きそうです」
日ごろはひょうひょうとした吉田拡でも、この日ばかりは喜びを爆発させる。そして「SGを走れる限り、目標は賞金王です」ときっぱり。今後も目が離せない。
◇吉田 拡郎(よしだ・かくろう)1982年(昭57)4月18日生まれ。岡山県出身の41歳、90期生。14年7月のオーシャンカップ(まるがめ)でSG初制覇。通算5106走1505勝で53回目の優勝(SG1回、G14回、G23回)。同期に石野貴之、赤坂俊輔、宇野弥生ら。1メートル69、52キロ。血液型B。