ホッとした表情の中に悔しさがまじっていた。予選トップ通過の土屋智則(38)が準優12R1号艇。勝てば優勝戦も1号艇だった。ただ、肝を冷やすコンマ00のスタートを放ちながらも、馬場の捲り差しに屈してしまった。「最高のターンをしたつもりだけど、あれでやられるなら仕方ないです」。優勝戦は4号艇になったが、すでに気持ちは切り替わっていた。「4号艇なら気楽にいきます。枠から外に出ることはない」。現在賞金ランク12位とあって、少しでも上積みした状態で次節のチャレンジカップにも向かいたい。狙うはカドから今年2度目の特別V。肩の力がほどよく抜けていれば、怖い存在だ。