【有馬記念】スタミナ派ハーパー!上がりかかる流れでしぶとさ生きる
2023年12月23日 05:25
競馬
では今年の展開はどうか。昨年も逃げたタイトルホルダーがペースを握ればスローになることはない。さらに積極策をにおわせるアイアンバローズが途中からハナを奪いにいきそう。中盤でも流れは落ち着くことなく、例年通り、いやそれ以上のタフな展開が予想される。その流れで浮上するのが3歳牝馬◎ハーパーだ。
デビュー2戦目以降の上がり3Fは6戦連続で34秒台をマーク。舞台や距離を問わず、しぶとい末脚を発揮した。リバティアイランドに挑んだ牝馬3冠は4→2→3着に好走、前走のエリザベス女王杯も3着とG1でも崩れていない。大江助手は「スタミナがあって長くいい脚を使える。前走も最後までしぶとく伸びていた。もう少し距離があったら2着まで来ていたんじゃないかな」と評価する。
メンバー最軽量の54キロも買い材料。過去5年の有馬記念勝ち馬は古馬の牡馬より重量の軽い、3歳馬(3勝)か牝馬(2勝)だった。タフな流れでしぶとさを発揮するために重量差が大きなアドバンテージとなる。大江助手は「重量の恩恵もあるし、この枠(11番)なら持ち味を生かせる。一発狙っていきたい」と力を込めた。
枠の並びもいい。有力な牝馬2頭は不利な8枠に入り、今年のダービーを制した3歳タスティエーラも13番枠。ライバル勢より内の枠から立ち回りのうまさを生かせば、好位からロスのないレースができるはず。グランプリでも安定の“上がり3F34秒台”をマークできればチャンス十分。23歳・岩田望とのフレッシュな人馬のコンビが、思い切ったロングスパートで粘り込む。