【オークス】ステレンボッシュ 2冠へ万全仕上げ!Wコース3頭併せで一気加速ラスト11秒4
2024年05月16日 05:30
競馬
桜花賞は3/4馬身差の着差以上の完勝。阪神JFで首差及ばなかったアスコリピチェーノにリベンジを果たした。国枝師は愛馬の長所について「落ち着きがあって慌てないところかな。余裕があるね」と評する。800メートルの距離延長についても「折り合いにも問題はなかったし、乗りやすい馬なので距離も大丈夫かなと思っている。何も心配していない」と意に介さない。
「牝馬の国枝」。10年アパパネ、18年アーモンドアイと2頭の3冠牝馬を鍛え上げた実績は競馬界に燦然(さんぜん)と輝く。桜から樫への王道は知り尽くしている。そんな名伯楽は「今後の活躍次第」と前置きした上で、2頭の名牝と比べ「現時点では同じくらいにあると思う」と大きな期待を隠さない。
ここまでの3勝は全て異なるジョッキーでV。師がしきりに口にする“乗りやすさ”はきっちり結果にも表れている。前走Vのモレイラが母国ブラジルでの騎乗を優先したため、今回は戸崎と新コンビ。鞍上は「国枝先生から“自信を持って乗ってもらえれば”と言っていただいた」。乗り替わりへの不安も皆無だ。
父エピファネイアは同じ舞台の14年ジャパンCを制覇。その母シーザリオは05年オークス馬。近親ディープインパクトという血統からも東京2400メートルでパフォーマンスが落ちるとは考えにくい。3度目の牝馬2冠制覇へ。王道を知る国枝師の余裕が頼もしい。
《同一年の牝馬クラシック2冠 史上最多3度目に国枝師が挑む》同一年の牝馬クラシック2冠を2度達成している調教師は国枝師と松田博資師(16年引退)の2人のみ。今回、国枝師がVなら史上最多3度目の同一年牝馬2冠制覇となる。また今回Vならクラシック6勝目で池江泰寿師、友道康夫師と並ぶ現役調教師最多勝となる。