菜七子引退に師匠・根本師「血の通った対応を見せてほしかった」 JRAの説明に悔しさと怒り
2024年10月12日 05:28
競馬
26年2月で定年引退を迎える根本師。そのころには30歳間近になる藤田が、師の引退する数カ月前にムチを置く計画もあった。だが、一緒に花道を歩く夢はもうかなわない。「ここ最近はなんとかあと2年は一緒に頑張ろうと話し合っていた。こんな形でやめたくないよ、菜七子だって。俺は死ぬまで菜七子が泣きながら引退届を書いた姿を忘れない」と大粒の涙を流した。
厩舎に行っても毎日のように顔を合わせた愛弟子の姿はもうない。「(菜七子が)宮崎に行く前に俺たちは一生の縁だからなと言っておいた。いつかまた笑って会いたいね」。二人三脚で走り抜けた9年間。輝いた日々を思い浮かべるたびに、師の目には涙がにじんだ。