川澄、PKキッチリ首位ターン!無敗で五輪モード

2012年06月11日 06:00

五輪

川澄、PKキッチリ首位ターン!無敗で五輪モード
<日テレ・INAC>寄せ書きの入った日の丸を羽織って引き揚げるINAC・川澄
なでしこリーグ第9節 INAC神戸1-0日テレ
(6月10日 国立)
 首位のINAC神戸が敵地で2位の日テレに1―0で勝利した。後半15分、なでしこジャパンのFW川澄奈穂美(26)が自らが獲得したPKを決めて先制。虎の子の1点を守り抜いて首位を守った。リーグ戦は9月15日の再開までロンドン五輪のための中断期間に突入。15日からスウェーデン遠征を行うなでしこジャパンは、11日から千葉県内で合宿に入る。

 0―0で迎えた後半15分、大野からのパスを受けた川澄がペナルティーエリアで倒されてPKを獲得。「PKは今季2本目だったので緊張はなかった。相手は2位。負ければ順位が入れ替わることは分かっていた」。左隅に突き刺した。2戦連発となる今季4点目でチームを勝利へと導いた。

 リーグ戦中断前最後の一戦は2位・日テレとの首位決戦。前半はカウンターから何度もピンチを招いた。主将の大野はハーフタイムの円陣で「勝たなければいけないという強い気持ちを表現しなければだめ」とゲキを飛ばした。その言葉に応え川澄が結果を出した。

 ピッチに立てない京川の分も戦った。5月13日の伊賀戦で左膝を負傷し前十字じん帯断裂などで全治6カ月と診断された京川は手術を受けて京都市内の病院に入院中。ロンドン五輪も、エースとして臨むはずだったU―20女子W杯(8月19日開幕、日本)も棒に振った後輩を勇気づけるためにも勝利が必要だった。

 星川監督の発案で試合前に選手全員が「MAI!14!」と京川の名前(舞)と背番号(14)がプリントされたTシャツを着て入場。沢は「京川のために勝利をささげたいという思いで戦った」と話した。入院直前には自宅に招いて食事を振る舞い、今月初旬にはお見舞いに行くなど京川のことを気にかけている川澄も同じ気持ちだった。

 前半戦は8勝1分けで折り返した。11日からは、なでしこジャパンの国内合宿(国内組は12日合流)、15日からはスウェーデン遠征が始まる。INAC神戸からは7人が参加する。「チームが良い状態で代表に入れる。FWとして点を取ることが大事」と川澄。その目はすっかり代表モードに切り替わっていた。

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