鳥栖 残留争いの天王山、長崎の“九州ダービー”に気合 金明輝監督「負けたら終わり」
2018年11月02日 19:37
サッカー
ただ、この試合で許した2失点の印象をGK権田修一は「前半戦の中で一番きれいにやられたカウンターだった」と振り返る。「うちに対して最短距離で来た。Jリーグの中で一番良かったイメージ」と、警戒する。また、この大一番はチケットがほぼ完売となっており、大観衆の中で行われることが確実視されている。権田は満員のホームゲームであるがゆえに、大声援に後押しされての「趙攻撃型」になってしまう雰囲気も懸念した。前例もある。10月6日のホーム湘南戦では終始、攻撃を続けゲーム内容で圧倒しながらもまさかの得点を許し痛い黒星を喫した。「攻撃的にいくと隙を突かれてカウンターを食らう可能性が高くなるのでケアしないと。前線にも特長ある選手がそろっている」と権田は気を引き締める。
終盤戦を迎え、両チームともにケガや体調が万全でない選手も多い。鳥栖はJ屈指のFW陣、Fトーレス、金崎夢生、小野裕二、豊田陽平らを擁するが、金崎、小野、豊田は別調整を行うなど出場は不透明で、一方の長崎も、攻撃の軸となるFW鈴木はケガで直近2試合を、守備の要DF徳永悠平は4試合を欠場しており、コンディションが危惧される。両チームともにベストメンバーで臨めるのか、そして選手のコンディションも勝敗の大きな鍵を握りそうだ。
10月20日の敵地・仙台戦から指揮をとる金明輝監督は、この試合がホームデビュー戦。就任後は公式戦で1勝1敗となっており、初のホーム戦は白星で飾りたいところだ。長崎の基本システムである「3―4―3」に対しては「仙台、浦和と同じシステムが続いているのでイメージは持っていける」と話し「負けたら終わり。相手もうちもここは必ず勝ちたい。どちらが強い気持ちを持つか。先制点がすごく大事になってくる」と展望を話した。
MF原川力は「とても大事な試合。残留はこの1試合で決まると言ってもいい試合」と“九州ダービー”の持つ意義を話し、MF福田晃斗も「なにがなんでも勝たないと」と意気込む。
残留を果たすためには双方ともに絶対に負けは許されない。明治維新から150年。その維新で中核を担った肥前藩に縁を持つ隣県同士の対決は“肥前ダービー”とも称される。意地とプライドがぶつかり合い、晩秋の九州を熱く燃やす一戦に大きな注目と期待が集まっている。
おすすめテーマ
2018年11月02日のニュース
特集
サッカーのランキング
-
J3最下位の北九州 ”闘将”柱谷哲二監督らコーチ、強化育成本部長が総退陣へ
-
リトルなでしこ楠瀬監督、W杯直前“不適切行為”で辞任 協会女性に抱きつく
-
監督辞任のリトルなでしこ ピリピリムードで始動 後任の池田監督「頑張るのみ」
-
U19準決勝敗退…サウジに0―2 3バック初採用も“不発”
-
香川5週間ぶり公式戦で2得点演出 自己採点厳しめ「惜しいだけじゃ意味ない」
-
南野8強弾!代表入りへ存在アピール リーグ戦の悔しさ晴らす
-
ベルギーで鹿島同期対決 豊川幻ヘッド 植田「交代してホッとした」
-
川崎F、連覇へ追い風!主軸3人復帰 鬼木監督「様子を見ながら」
-
鹿島、ACL決勝へ始動 大岩監督「いい緊張感の中で練習できた」
-
浦和・柏木、今度こそ“13年連続弾”「自分たちにも負けない勢いある」
-
横浜・遠藤、全体練習復帰「悔しさぶつけるしかない」
-
FC東京・張賢秀、韓国代表永久追放「申し訳ない」不正に兵役逃れ