西野朗×岡田武史 元日本代表監督が赤裸々対談 岡ちゃん、先輩の決断に感嘆「さすがプリンス」
2019年01月02日 22:28
サッカー
「身を隠してくれって」(西野氏)「どこに隠してたの?」(岡田氏)「都内のホテル」(西野氏)「ああ、そう」(岡田氏)
「自分の誕生日(4月7日)もあったからね。1人でルームサービス取って。こもってたよ」という西野氏に「それはなんでなの?」と迫る岡田氏。「マスコミに少しなんか…」(西野氏)「ああ。それで西さんがマスコミと接するとしゃべっちゃうんじゃないかと」(岡田氏)「(次期監督の有力候補としてマスコミの)何人かリストに挙げられているうちの1人にあったから。ただ、技術委員長だからね、私。それはそれで複雑でしたよ。出た方がいいんじゃないかって」(西野氏)とリアルな告白が続いた。
そして、日本サッカー協会は4月9日午後に緊急会見を開き、ハリルホジッチ監督の解任と西野新監督の就任を発表。岡田氏は「ハリルの時あんまり使われてなかった圭佑(本田)とか真司(香川)とか、よっしゃーと多分思ったろう、オレにも電話かかってきたけど。そのへんの年代のやつら中心にやろうっていうのはだいたい決めてたの?」と西野氏に質問した。
「今回、状態が必ずしも良くなかった選手を、経験値も含め、彼らのそういう思いも確信して、絶対にこのW杯でやれるっていう。選んだ時には5、6人がケガ人でね。その前に欧州に行って個人面談してきて、そういう中でも試合に出てない、何カ月出てない、ケガをしている…。岡崎のこんな膨れ上がった足首が元通りに戻ってピッチに立てるかっていう賭けもあった」と西野氏。
岡田氏は「それがすごいな。だって試合ず〜っとやってないヤツが結構いたじゃん」と驚きの声を挙げたが、西野氏は「圭佑にも香川にも岡ちゃんにも…みんな制限したね。時間の中ではやれるよ、でも制限するっていうのはハッキリ伝えなきゃいけなかったんだよね。圭佑に対しても。やっぱりスタートメンバーじゃない」と出場時間に制限を設け、それをベテラン選手たちにも通告したことを明かした。
これを聞いていた岡田氏は「なるほど。すごいな」と西野氏の決断に感嘆。「やっぱり西さんが選手のころにね、ちょっとぐらい試合離れてもセンスあるからできたでしょ?オレみたいに努力型だとね、ちょっと試合離れると試合勘なくなるわけよ。オレだったら分からないもんね、その心境が。さすがプリンスだよ」と最後は“自虐トーク”も飛び出して西野先輩を称えた。