浦和 興梠、平成ラスト弾でカズに並んだ!次戦“令和1号”で福田に並ぶ
2019年04月29日 05:30
サッカー
![浦和 興梠、平成ラスト弾でカズに並んだ!次戦“令和1号”で福田に並ぶ](/soccer/news/2019/04/29/jpeg/20190429s00002179029000p_view.jpg)
一瞬の静寂の後、耳をつんざく歓声。そこを割って「これっ、平成最後のゴールじゃん!」。槙野の声が耳に響いた。興梠は初めてメモリアル弾に気付いたという。前半から守備にも追われ、体力の限界は過ぎていた。「もう死んでました。疲れ過ぎて逆に冷静だったし、思い切り蹴れなかったのが良かったかも」と笑う。これがおしゃれに決めたループの裏ストーリーだ。
運命か。平成の終わりと同時にJ1通算得点で歴代6位のカズ(139点)に並んでみせた。興梠も尊敬してやまない平成のスーパースター。「そこは気になるところでした。カズさんも現役なのでまたいつJ1に上がってくるか…。今のうちに突き放したい」。歴代初の8年連続2桁得点が懸かる今季、まず第一の関門を突破した。
「平成」。興梠は「再会」の2文字を使って振り返った。思えば興梠が初めてレギュラー格に抜てきされたのは鹿島時代の07年だった。「当時、オリヴェイラ監督の下で試合に出られるようになって、鹿島から浦和に来て、また再会する縁に恵まれて…」。練習はどこよりも厳しい。時に弱音も吐く。だがだからこそ最後まで走り切れた。アディショナルタイムの平成ラスト弾も必然だった。
興梠はJ通算1万8000点、2万1500点と節目に強い。次戦は5月3日、「令和」となって最も早いキックオフ(午後2時)で磐田戦を迎える。今度は浦和でのJ1通算得点で歴代1位の福田正博(91点)にあと1点と迫る中でピッチに立つ。「そこは一番うれしい。レジェンドですしね。塗り替えたい。福田さんはサポーターから愛された選手、そうなりたい」。新ミスター・レッズの襲名はもう目前だ。平成の終わりにカズに並び、令和1号で福田に並ぶ――。主演は興梠。映画のようなシナリオにはまだ続きがある。
◆興梠 慎三(こうろき・しんぞう)1986年(昭61)7月31日生まれ、宮崎市出身の32歳。鵬翔から05年に鹿島に入団し、13年に浦和に移籍。J1通算387試合139得点。日本代表では国際Aマッチ通算16試合0得点。1メートル75、72キロ。
《最終アシストは汰木》浦和MF汰木(ゆるき)がJ1デビューで「平成最後」のアシストを決めた。途中出場すると後半アディショナルタイムに右サイドを駆け上がり、興梠に右クロスを合わせた。日頃から興梠を慕い、2人で一緒に居残り練習を繰り返す仲。「ベンチでも慎三さんの動きを見ていました。ゴールが良かったですけど、目に見える結果は素直に喜びたい」と言えば、興梠も「次は僕がアシストします」と“お返し”を約束した。
おすすめテーマ
2019年04月29日のニュース
特集
サッカーのランキング
-
川崎F 憲剛不在も一丸白星 DF馬渡、努力実ったFK弾!
-
神戸 泥沼4連敗…「V」「I」復帰も危機的状況脱せず
-
湘南復調 持ち味速攻2発に指揮官「100%」評価
-
鳥栖 5戦連続無得点で最下位 指揮官も社長も消沈…
-
名古屋 ホーム4試合連続完封!GKランゲラックが立役者
-
札幌 DF進藤1A1Gも“平成最後”逃し苦笑「残念です」
-
仙台 新システムで転機の2勝目 長沢、古巣討ち弾!
-
G大阪 ヤット先発外しの荒療治実らず 5試合勝ちなし
-
J2水戸 ドローで堅首、大宮は時代締める7戦無敗
-
ゲンク伊東 ゴール幻も4連勝に貢献「勝つことが大事」
-
麻也 体調不良で急きょ欠場 サウサンプトンは残留決定
-
ハノーバー原口 フル出場で勝利貢献も 次節にも降格か
-
バルサ、メッシ弾で26度目V 自身10度目リーグ制覇
-
Cロナ 600ゴールの大台到達!メッシより一足先に
-
ネイマールが観客に“暴行”、パリSG5連覇逃した直後に
-
マンC 12連勝で連覇へ前進!“至極のV争い”は英史上初の勝ち点90点台突入