南野、リバプール決定!オーウェン背番18 初陣最短1・2「凄くワクワク」
2019年12月20日 05:30
サッカー
自分の力を証明して移籍を勝ち取った。6季目を迎えたザルツブルクで欧州CL初出場。10月にリバプールを相手に敵地アンフィールドで1得点1アシストとインパクトのある結果を残した。「凄いニュース、素晴らしい契約だ。本当に本当にうれしく思う」と南野を熱烈歓迎したクロップ監督は「サポーターは最近、間近で見る機会があったので既に彼の能力を知っている。とても俊敏で賢い選手。勇敢で、自分の持ち味を出しながら周囲を生かせる本物のチームプレーヤーだ」と高く評価した。
クラブの期待は背番号にも表れている。リバプールの18番はイングランド代表FWマイケル・オーウェン、オランダ代表FWディルク・カイトら大物ストライカーがかつて背負った。ワンダーボーイと呼ばれたオーウェンは、下部組織から17歳でプロデビューし大活躍。ハードワークが持ち味だったカイトの姿勢は、南野の献身性と共通する。
写真撮影では既に赤い18番のユニホームに袖を通し、ブラジル代表MFファビーニョと笑顔であいさつ。新天地デビューは最短で1月2日のシェフィールドU戦だが、地元メディアによると5日のFA杯3回戦エバートン戦の可能性が高い。「プレミアリーグ、(欧州)チャンピオンズリーグで優勝するためチームに貢献したい」と意気込む日本代表エースがいよいよ世界最高峰の戦いに挑む。
▽リバプールFC 1892年創設。本拠地は英国西部マージーサイド州リバプール。イングランドのトップリーグでマンチェスターU(20回)に次ぐ優勝18回を誇る名門だが、最後の優勝はフットボールリーグ時代の89~90年。昨季は就任4季目のクロップ監督の下、欧州CLで6度目の優勝を飾った。FA杯優勝7回、リーグ杯優勝8回。チームカラーは赤で、愛称はレッズ。ホームスタジアムはアンフィールド(5万3394人収容)。
◆南野 拓実(みなみの・たくみ)1995年(平7)1月16日生まれ、大阪府泉佐野市出身の24歳。C大阪U―18時代の12年にトップチームデビュー。13年にJ1で29試合5点と活躍し、ベストヤングプレーヤー賞に輝いた。15年1月にオーストリア1部ザルツブルクに移籍。日本代表は15年10月の親善試合イラン戦でデビューし、18年9月の同コスタリカ戦で初得点。国際Aマッチ通算22試合11得点。1メートル74、68キロ。利き足は右。