名古屋FW相馬勇紀 武者修行で芽生えた“数字”への渇望
2020年02月07日 07:00
サッカー
「“さらに成長して戻ってきます”とお伝えしてから半年。ケガを含めてうまくいかないこともありましたが、たくさんの経験をし、いろいろなことを吸収して帰ってきました」
常勝軍団で得たのは勝利への執着心か。それとも熾烈(しれつ)なサバイバルで生き抜くための、個のレベルアップの痛感か。名古屋復帰時には「“数字”を出す。結果を常に出せるよう戦います」とゴールやアシストにこだわることを口にした。
名古屋や日の丸の舞台では左サイドを主戦場にしているが右でのプレーも可能。精度の高いクロスも相馬の武器の一つだ。「重要な半年になるのは間違いない」。自国開催の五輪は今季の目標の一つ。だが「そんなに意識することはない。自分のチームで勝ちに貢献することがつながる。仕掛けるところには絶対の自信を持っている。まずは地に足を着けてやる」。夢の舞台は虎視眈々(たんたん)と狙う。
◆相馬 勇紀(そうま・ゆうき)1997年(平9)2月25日生まれ、東京都調布市出身の22歳。小1から高3まで三菱養和SCでプレー。早大を経て19年に名古屋入団。同年夏に鹿島に期限付き移籍し、今季復帰。特別指定選手として選手登録された18年8月11日の鹿島戦でプロデビューを果たすと初アシストもマーク。11月6日のC大阪戦でプロ初得点。19年12月のE―1選手権でA代表初選出。国際Aマッチ3試合。1メートル65、68キロ。