マンU 伝統ダービー10季ぶり2戦2勝 堅守速攻武器 欧州CL見えた!

2020年03月10日 05:30

サッカー

マンU 伝統ダービー10季ぶり2戦2勝 堅守速攻武器 欧州CL見えた!
<マンチェスターU・マンチェスターC>競り合うマンチェスターUのB・フェルナンデス=右(AP) Photo By AP
 【プレミアリーグ   マンチェスターU2―0マンチェスターC ( 2020年3月8日 )】 イングランド・プレミアリーグ伝統のマンチェスター・ダービーで、ユナイテッドがホームでシティーに2―0と快勝。昨年12月にはアウェーで2―1と勝利しており、ファーガソン監督時代の09~10年以来10季ぶりにリーグ戦のシーズンダブル(2勝)を達成した。最近5戦負けなし(3勝2分け)と好調で5位をキープ。昨年10月には14位に低迷していた名門が、欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場(4位以上)を狙える位置まで浮上してきた。
 雨のオールド・トラフォードが歓喜に包まれた。1―0の後半51分、途中出場のMFマクトミネイがパスカットからロングシュートを決めると、スールシャール監督は熱狂するスタンドに向かって何度もガッツポーズ。「振り向いたらサー・アレックス(ファーガソン元監督)が見えて、とても喜んでくれた。最高の瞬間だった」と名将が達成して以来10季ぶりとなる宿敵相手のシーズンダブルを誇った。

 就任2季目のOB指揮官が勝因に挙げたのが「守備」だ。ボール保持率では72.3%と圧倒されたが「予想通り。アグレッシブなプレスで相手を下げさせることができたし、ミスも誘えた」。スペイン代表GKデヘア、今季加入のDFマグワイアを中心とした堅守とプレスから、マルシャル、ジェームズらスピードのある攻撃陣につなげる高速カウンターを武器に昨年12月にもシティーを破った。

 シーズンが進むにつれて精度を増した堅守速攻は、上位陣と相性抜群。首位独走のリバプールとは今季1分け1敗だが、2位シティー、3位レスター、4位チェルシー相手に5戦5勝を挙げている。

 そしてスールシャール監督が「クラブ全体を浮上させる存在」と絶賛するのが1月に加入したポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデス。25歳の司令塔は前半30分のFKで浮き球パスからマルシャルの先制点を演出した。これで5試合で2得点3アシスト。初挑戦のプレミアリーグにすぐに適応し負傷離脱しているMFポグバの穴を完全に埋めた。

 1月には主将のヤングを放出。代わって下部組織出身の19歳ウイリアムスが台頭するなど世代交代も進める。次節は15日にモウリーニョ前監督率いるトットナムと激突。勝ち点4差の相手と欧州CL出場権の行方を左右する大一番となりそうだ。

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